実行日: 毎週末の土曜日か日曜日、朝10:00から
場所: デュッセルドルフ中央駅前にて
ライン川沿いのゴミ広い
私たちからの掃除の申し出に対して、デュッセルドルフ市からの提案で、ライン川沿いのゴミ拾いを行いました。バーベキューや日向ぼっこをした人たちが残していったゴミが結構落ちていました。1時間半もゴミ拾いを行うと、大きなゴミ袋がいくつも一杯になりました。
中央駅前の掃除
自分たちのアイデアにより、最も人が集まって汚れやすい駅前を現在毎月掃除しています。駅前は市の管轄ではなくて駅の管轄です。駅には人が一人乗って運転する清掃車がありますが、タイルの目地に入り込んだタバコの吸殻はその機械では取れないので人力が必要です。
お寺の周りの掃除
私たちからの掃除の申し出に対して、デュッセルドルフ市からの提案でオーバーカッセルのお寺の周りのゴミ拾いを行いました。ドイツは市から依頼を受ける掃除の業者が清掃を行っているので一見きれいに見えますが、良く見てみると結構ゴミが落ちていました。
飛び入りで手伝ってくれるタクシードライバーの人たち
日本では、小学校から高校まで、学校の掃除を生徒が行うのが当たり前ですが、海外ではそれが非常識。でもその非常識が世界でも評価されつつあります。
日本のその事情をどこかで知ったサウジアラビアの教育大臣、早速自国の学校でも試してみたところ、生徒たちにいい影響が現れて、生徒が掃除を行う学校の数が当初の100校から、いまや数千校にまで増えたそうです。ゆくゆくはサウジアラビアの全ての学校が、日本と同じようになりそうな勢いです。
ある高僧の所に修行に行く人が「心を磨きたい」と言うと「心を取り出して磨くことはできません。」と言われるそうです。そして「その代わりに周りにあるものを磨くことによって、心が磨かれます。」と、説かれるそうです。ちなみにお釈迦様は掃除の5つの功徳を説いたそうです。
1、自分の心が清められる
2、他人の心まで清めることができる
3、周囲の環境が活き活きしてくる
4、周囲の人の心も物事も整ってくる
5、死後、必ず天上に生を受ける
確かに掃除をすると気分がすっきりとして、いい気分になりますが、この5つに、掃除は全身を使って良い運動になる、健康のためになる、という6番目の功徳を加えることができると思います。床を掃除する時にも、モップなどは使わずに、しゃがんで手で雑巾がけをするとかなりいい運動になります。腕を頻繁に肩の高さ以上に上げ下げしていれば、四十肩、五十肩とも無縁になるのではないでしょうか?トイレの掃除などは、ブラシや手袋を使わずに素手で掃除すると、ますます気分がすっきりとして、ウン(運)までつくようなのです。
元祖: 日本を美しくする会
歴代の首相の指南役といわれた安岡正篤さん、そして「掃除に学び、日本を美しくする会」の鍵山秀三郎さんなど、多くの有識者が憂いているように、自分さえ良ければ良いという今の風潮がこのまま続くと、日本も世界もおかしなことになってしまいます。 私たちの命は、今現在の自分たちだけのものではありません。遠い過去の先祖たちから、数え切れないほどのいくつもの命が、私たちの食事となる動物、植物の命をいただいてずっと引き継がれてきました。そしてそれは子どもができればずっと引き継がれてゆきます。
筑波大の遺伝子ONで有名な村上教授は、「お父さんの染色体が23個で、お母さんの染色体が23個。一組の両親から生まれる子供には70兆通りの組み合わせがある。最初の生命が生まれる確立は、一億円の宝くじに100万回連続して当たる確立とほぼ同じ」と仰っています。それ以外にも、自分の存在は自分の両親(2人)、おじいちゃん、おばあちゃん(父親、母親両方で4人)、さらにその親たち(8人) というように辿っていくと、あっという間に豊臣秀吉も驚く数(*)になってしまいます。
秀吉のお話しは倍々ゲームなのですぐに天文学的な数字になってしまいますが、こちらも10代遡れば1.024人。15代遡れば3万2千人以上、20代では何と100万人もの親の親たち、つまりご先祖様たちが繋がっています。徳川家は僅か15代で260年。つまり20代遡るなんてまだまだ最近のことです。ちなみに49代(徳川家と同じ比率で計算して)850年遡ると、560兆人ものご先祖様たちです。
猿から分かれた人間の歴史は古いので、それを考えると、自分の存在というのはとんでもない天文学的な先祖たちと繋がっていることが分かります。その内の誰か1人でももし欠けていたら自分の存在はありません。自分の存在、命というものは、そのくらい尊いものなのです。その尊い命が、欲の延長である戦争やテロで奪われ続けています。
掃除には、欲を消してくれて謙虚にさせてくれる不思議な力が秘められています。日本では、その掃除の不思議な力で荒れた学校や職場が蘇り、非行少年・少女が更生してしまい、警察組織までもがその活動に参加しています。 平和さえも呼び寄せてくれる、不思議な力を持つ掃除力。その掃除のパワーで、ドイツからも良い輪(和)を一緒に広げませんか?
* その昔、豊臣秀吉の優秀な部下の1人が大きな手柄を立てた時、「褒美を取らせよう。何でも好きなものを言うが良い」という秀吉に、「それではお言葉に甘えて、米俵を今日1俵下さい。翌日に2俵、そしてその次は4俵と、倍々で1ヶ月間下さい」とか言ったそうです。秀吉は、「何て欲のない奴だ。取らせよ。」と、側近に言いました。秀吉は計算に弱かったのでしょうか(笑)。でも、多分6日目頃にはもう根を上げてその部下に謝ったそうです。
注: この集まりは、どの宗教にも政党にも属していません。
世の中を1mmでも良くしたいとただ単に願う者の集まりです。
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